毎年今の季節「沢山のスズメバチが植栽のまわりを飛び回って非常に怖い、何とかできないか?」
という問い合わせをいただきます。
植栽のなかにコガタスズメバチが巣を作っているかもしれません。
‥でもよく観察してください。
植栽の決まったポイントから飛び立つハチ、そのポイントに帰ってくるハチはいますか?
植栽の中に巣があるような動きですか?
木のまわりを飛び回って時々枝にとまるのを繰り返しているときは、さらによく観察してください。
ハチのお腹のシマシマは真っ直ぐなシマシマと波打ったようなシマシマとありませんか?お尻の先が黒いやつと黄色いやつといませんか?どでかいやつとそこまで大きくないやつといませんか?
つまりいろんな種類のスズメバチが飛んでいませんか?
もしかして、その植栽は『ベニカナメ(レッドロビン・カナメモチ)』?
秋の新芽が赤くてきれいなやつです。

その場合は蜜が欲しくて集まってきているだけかもしれません。
新芽をガの幼虫がかじる→そこから蜜が出る→ハチがくる、というわけで集まってくるようです。
とくに秋はハチの個体数が増えるのでどうしても集中してしまいます。又、他のエサが少なくなるのも影響します。
これに対しては業者として何にもできません。
飛んでくるのを止めることはできないですし、飛んできたハチを捕まえてもまた別のハチが飛んでくるだけです(その場所に美味しいものがあることを覚えた個体が通っているので一時的には少なくなると思いますが、しばらくすると別の個体がやってくるのでキリがないです)
ペットボトルトラップみたいなものを作ってぶら下げたり、ハチが蜜に到達出来ないようにネットをかけたり、剪定しちゃったり(かえって蜜がでることになるのかは分からないですが)を試してください。
植栽の中に巣がある場合と違って近寄るだけでは刺して来ないので、できる限り近寄らないようにして様子を観察するのが一番ですね。