スズメバチに刺されたら

『スズメバチ勉強会』の続きです。

だいたい、なんでスズメバチは人を刺すのか?

スズメバチ

まずはそこです。

刺されたら、より、刺されない方がいいに決まってます。

やつらが人を刺す一番の理由が巣を守るため。そして、自分自身を守るためです。

カやトコジラミみたいに「人の血吸うたろ」と向かってくるわけではありません。

人が必要以上に巣に近付いたときや、ハチ自体を捕まえたときなどに身を守るために刺してきます。オオスズメバチなんかは自分のエサ場(樹液の出る木など)を守るために刺しにくることもあります。

要はスズメバチの巣に近づかない。スズメバチにも近づかない。

巣を見つけても写真撮ったろと近づかないように。自分で駆除したろ、も危険です。シガ防虫にお任せください。

それでも思いもよらないところに巣があったり、洗濯物に成虫が紛れ込んでいたり、と不幸にして刺されちゃうことがあるかもしれません。

◾️刺された時

・近くに巣があるようなら逃げる!

刺されたということは相手は完全に攻撃体制です。威嚇モードを越えています。巣にいる他のハチが一斉に襲いかかってくる可能性大です。

・水で洗い流す

水溶性の毒成分を薄める効果があります。

・毒を絞り出す

昔の映画のように口でチュッチュ吸うのはダメ。口内の傷などから毒が体内にはいる可能性があります。山登りなどで刺されるリスクが高い人は、毒を吸う器具を用意しておきましょう。エクストラクターとかインセクトポイズンリムーバーの名前で市販しています。

・ヤバい症状がでたらためらわず救急車!

アナフィラキシーショックという言葉は皆さんも聞いたことがあるとおもいます。命に関わることもある急激な激しいアレルギー症状です。食物アレルギーなどでも起こりますが、スズメバチの毒によるものは広く知られています。毒が体内に入ってから短い時間で症状が出たほうが重症になる可能性が高いと言われています。

・虫刺され用の薬

抗ヒスタミン薬を患部に塗ってください。ご存知かもしれませんが、アンモニアはハチ毒には効きません。

◾️刺されないために

・夏から秋の山登りはスズメバチリスクがあることを忘れない

・黒い服装は要注意

やつらは動く黒いものに反応する傾向にあります。香水や化粧品、汗の匂いにも敏感なようです。私の経験では匂いに関してはよくわかりません。白い服装が安全と言われていますが、白でも普通に襲ってきます。特に一度襲われた防護服は攻撃フェロモンが残るのかガンガンやってきます。

・帽子をかぶる

人から聞いた話を総合すると、後頭部を刺されて亡くなられるケースが多いように感じます。首から上は非常に危険です。

基礎的な話ですが、スズメバチの毒針は産卵管が変化したものです。つまりメスしか刺しません。というと半分はオスか、と思ってしまいがちですが働きバチは全部メスです。オスは秋に生まれて新女王と結婚するだけです。

ちょっと疲れたんでお風呂。

お風呂